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題名 投稿者名 E-mail 投稿日時
    茨木のり子  (No. 423)
大滝 2020/10/26 15:13:35
    削除  (No. 477)
管理者 2021/04/07 00:37:13

茨木のり子 (No. 423) 
投稿者: 大滝 2020/10/26 15:13:35
汲む ―Y・Yに―   茨木のり子

大人になるというのは
すれっからしになるということだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女の人と会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました

初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました

私はどきんとし
そして深く悟りました

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子どもの悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じぐらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです
 
茨木のり子は、僕の大好きな詩人です。繊細で強くて、僕のような
熟年になってからではなく、もっと若い時に茨木のり子と出会いた
かったなと思います。

僕らの仕事は、未熟であることは許されない、どぎまぎしたり、ぎこ
ちない挨拶だったり、失語症になったり、頼りない生牡蠣のような

感受性では、取引先は信用してくれないだろうと思うのですが、それ
でも、そういう感受性は大切にしなければならないと思うのです。

いいんだよ。それで。

 先日の労働法勉強会の参加したMさんを見ていて、お歳のわりには
(しつれい!)瑞々しい感受性の持ち主ではないかと思いました。


茨木のり子の詩は、僕の精神をどこかシャンとしてくれるところがある。
感受性が干からびてしまった今となっては、手遅れだなとは思うんけど…


削除 (No. 477) 
投稿者: 管理者 2021/04/07 00:37:13
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